過去のごあいさつ

ようこそ、30年目の患者教育研究会ホームページへ

患者教育研究会は、今年7月で満29歳、8月から30年目になります。月1回の研究会を延々と29年間も続けたこと、私たち自身も驚いています。コロナ禍で始まったZoomによる遠隔研究会は今年も続き3年目になりますが、集合会議も始まって、学会での交流集会発表も現地参加となりました。直接会って話し合える嬉しさと楽しさを噛みしめつつ、研究を止めることなく進めております。
さて、私たちが構築した「看護の教育的関わりモデル」は、患者教育に関する中範囲理論ですが、ようやく有益なモデルとして、今年度中に中範囲理論集に紹介されます。メヂカルフレンド社の『看護実践に活かす中範囲理論 第3版』です。たくさんの看護師さんに読まれ、活用されることを期待しています。
また、理論は作成されると、構成概念を尺度化し、理論検証をするのが本道です。本研究会も、本道に則って、理論検証に向かって歩もうかと思います。本研究会は、またまた大きな目標に向かって進みますので、次回は尺度開発の悪戦苦闘ぶりを皆様にご報告できるかと思います。 どうぞゆっくりご覧ください。

2023年10月5日
患者教育研究会代表 河口てる子

ようこそ、コロナ禍の患者教育研究会ホームページへ

コロナ禍の研究会は3年目、Zoomによる研究会開催は2年目になります。直接会って話し合う日々が戻ることを願いつつ、研究を止めることなく、Zoomで進めております。
突き進んできた28年でしたが、最近のZoomなどでは学会交流集会開催にあたり、メンバーは在宅で周囲の家族や看護師さんと個々に話してみる機会が増えました。そうすると、家族や一般の看護師さんには、概念名だけだと、まったく概念の内容がイメージできない、理解できないとの意見が数多くありました。学会等で発表するときは、たとえば「生活者としての事実とその意味」概念は、具体的な例を上げて説明することが多く、概念は定義や具体的事例を説明することにより理解されるので、それで十分だと思っていたのです。元々概念名だけで概念の内容がイメージできないのは問題ではないか、また「生活者」「事実」「意味」など概念が大きすぎて内容がイメージできないとの意見はあったのですが、コロナ禍で頭を冷やしたせいでしょうか、改めて再考する機会になりました。
本研究会は、また1つ大きな壁にぶち当たりました。本研究会の悪戦苦闘ぶりをどうぞゆっくりご覧ください。

2022年3月3日
患者教育研究会代表 河口てる子

ようこそ、患者教育研究会ホームページへ

毎月、東京に集合しての研究会を開催していた「患者教育研究会」が、新型コロナウイルス感染防止のためZoomを使ってのWeb会議開催になってから、はや1年になります。
「患者教育研究会」は活動を始めてから27年目になりますが、集合、合宿会議でないのは、この1年だけです。Web会議になってよかったこと、それは22名のメンバーの大部分が参加できるようになったことですね。メンバーが全国九州から北海道に点住する患者教育研究会では、東京出張で研究会に参加しており、日程調整していても参加者は11~14名でしたが、Web会議では15~20名です。逆に、残念なことは、「雑談」「互いの近況」が聞けないこと、一緒にいることで感じる心理的暖かさがないことでしょうか、「忘年会」をZoomでしましたが、やっぱりちょっと寂しい。
しかし、Zoom会議は順調で、雑談・脱線がない分、作業は進みました。今は、「看護の教育的関わりモデル」の構成概念「とっかかり/手がかり言動とその直感的解釈」、「生活者としての事実とその意味」「病態・病状のわかち合いと合点化」「治療の看護仕立て」「教育的関わり技法」「患者教育専門家として醸し出す雰囲気Professional Learning climate」の概念分析をしています。これらの分析結果も、近日中に公表予定です。
どうぞ、ゆっくり当ホームページをご覧ください。

2021年2月15日

患者教育研究会代表 河口てる子
患者教育研究会代表 河口てる子
(日本赤十字北海道看護大学学長・教授)